生命の本質
もしある人が幸福でないとしたら、その人は生命のエッセンスを見失っています。
もしその人の知性、力、想像力、平和、幸福が絶えず成長し拡大していないとしたら、その人は道に迷っていることになります。
生命は、鈍さや怠惰や苦しみの中で生きるようにはできていません。こういう生き方は生命の本質には属していないのです。
生命は躍動であって静止ではありません。
生命はエネルギーに満ちており、活動を通じて進歩し、進化し、発展し、自らを拡大して生きます。
活動は進化の流れを維持するものであり、この活動の媒体となるのが個人の神経系です。人間より低次の生物種では、神経系が十分に発達していないために、進化のための活動ははるか小さい規模でしか行われていません。神経系が進化するにつれて、進化の速度も増大します。
人間の神経系は、完全であっても、もっとも高度に進化しています。したがって、一生涯における人間の進化の可能性には限界がありません。
しかし、成長して活動の領域に従事するようになると、その能力、強さ、知性、創造性は限りなく発達します。自ら経験し放射する幸福の大きさにも限界がありません。